2008年11月18日火曜日

「壊されていく遺跡についての感想」(会員投稿)

 今回は、三旧研会員からの投稿をご紹介します。非常に率直な意見だと思います。みなさんも、この文章をお読み頂き、是非埋蔵文化財の保護にまつわる問題について考えてみていただきたいと思います。


 旧石器の好きな皆さん、考古の好きな皆さん、遺跡が次々と壊されていっています。
 我町、三次市・庄原市では、現在、中国横断自動車道尾道・松江線の建設に伴い、遺跡の発掘調査が行なわれています。

 当然ではありますが、調査後はすぐに跡形も無く道路になるわけです。

 私、全くの素人ではありますが古墳などの遺跡はとても大事に思っています。でも今は、次々と消えていっています。とても残念です。

 中でも、宮の本24号墳は、とても見事な美しい円墳でした。
 直径30m、全体の葺石、頂部の埋葬施設、テラスにはぐるりと円筒埴輪列。
 
 復元せずにこんなに生々しい姿を見たのは初めてでした。しかし、こんなに美しく素晴らしい古墳も、壊され、工事は進んでいきます。

 道路は上を通るとか、下を通るとか、横を通るとか、出来ないものなのでしょうか?

 これらの遺跡は、壊してしまったら、再び元には戻らないのです。
 
 どうか残すことも考えてほしいのです。本当は何も触れること無く、そのまま静かに眠っていてもらうのが一番良いのですが・・・・・。

 特に古墳はお墓なのですから。(K)