2008年9月29日月曜日

下本谷遺跡世界遺産登録について!?(その3)

笑ってください、とばかり言えないことが続発する世の中です。

今回の下本谷遺跡世界遺産登録シリーズは、少し方向がズレて、賞味期限についてのぼやきから・・・。

近頃想像するんです。いつか保健所が我が家の冷蔵庫をチェックし、賞味期限切れ食品所持で指導を受けるのではないかと(笑)。
偽装や疑惑が食品に付けられる言葉になるなんて・・・。しかし、この言葉。歴史についてはずいぶん前から登場していました。何せクイズで「捏造」という言葉が旧石器のヒントになるくらいですからねぇ。

さて、本題に入りましょう。「賞味期限」について。ただし、遺物や遺跡そのものではありません。ここでいう「賞味」とは、主として発掘調査を指します。私はそれに期限を用いることが必要なのではないかと感じているのです。例えば『試掘』に関しては“あり”ではないでしょうか。

試掘調査とは、遺跡の有無を確認するための調査手段のひとつです。そもそも、わが国における発掘調査の大半の原因は、開発に伴う緊急調査なんですが、調査を行なうのかどうかは、(緊急調査の場合は)開発予定地に遺跡が有るか無いか。ということが基準になります。試掘調査は主として該当する遺跡の所在する自治体の教育委員会等が実施することが多いです。

しかし、私は思うんです。この試掘調査結果が、調査事例の増加や研究の進歩に必ずしも反映されず、対応し切れていないのではないか?と。
ゆえに、「この付近の遺跡の有無は10年前に確認した(らしい)」とか「“何も無かった”と記録されている(らしい)」という理由で進められている。という現状もあります。

このような現状に対して、ぜひ試掘調査結果の『賞味期限』導入をしたいと思いませんか?その記録の提示は勿論のこと(らしいだけで記録を見た人はいないとか)、調査の精度や意識にも疑問を感じています。

『賞味』される以前に『廃棄』されてしまっていることへの怒りを込めて、3年を超える試掘結果は期限切れとすべし!如何ですか?世界遺産前文の『顕著な普遍的価値』を自分の気になる遺跡に当てて、ブランド化しようとしていると苦笑された皆さん!周知の遺跡に対する保護行政が行政内部すら周知化されていないのではないかと不安になる現状に対し、研究と学習、楽しい活動をしたいと願っています。世界遺産と聞いたら下本谷遺跡を思い出してニヤリしていただければ幸いです。 つづく ○