2007年10月28日日曜日

県立歴史民俗資料館・「旧石器展」を見て

 今日は、広島県立歴史民俗資料館(みよし風土記の丘)にて開催されている「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」展について、当研究会会員が寄せてくれた感想を掲載します。


 ナウマンゾウを目当てに訪れた子供たちが、古い昔の道具として石器を見つめる。


 「お母さん、こんなんを使っとたん?」とそっと尋ねている。

 剥離面とも型式とも無縁に、素直な真剣な眼差しに感動すら覚える。

 いつかこの展示がどんなに凄いものだったか、と理解してくれるだろうか。

 これは今、旧石器を研究するあなた方や学ぼうとしている私達に対する質問でもある。

 この展示を中国山地の麓で物珍しい化石と旧石器を並べてあるだけと考えているなら、是非とも足を運んでいただきたい。

 研究者には疑問と意見を、学徒には大き門戸があることを投げ掛けている。