関連行事がおもしろい!~文化財講座~
先週金曜日開幕した広島県立歴史民俗資料館・特別企画展「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」の情報を連日お届けしておりますが、今回からは、展示会の関連行事等について連載してまいりたいと思います。
文化の秋、歴史の秋、行楽の秋・・・みなさまには、それぞれのスタイルの秋があると思いますが、この秋の予定に、これから連載する関連行事を加えてみてはいかがでしょうか?
今回特集するのは、文化財講座です。
文化財講座は、広島県立歴史民俗資料館にて、毎年考古学や民俗学、歴史学において、その道のエキスパートである講師をお招きし、講演していただくという企画で30年近く続く歴史ある講座のようです。
その講座が、「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」展にあわせて、なんと2回行われます。
では、その2つの講演についてご紹介しましょう。
■文化財講座第5回
平成19年10月13日(土)開催
「人類の起源と日本人のルーツ」
講師:土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム(山口県下関市豊北町) 館長 松下孝幸さん
●広島県立歴史民俗資料館案内チラシより
人類は、今から数百万年前にアフリカ大陸で類人猿の仲間から分かれ、原人・旧人・新人へと進化しました。
この講演会では、それらの人類の進化の歩みを紹介します。また、北京原人などに代表されるアジアの原人から、後期旧石器時代の港川人や、弥生時代の日本列島への人の移動などを通して、日本人のルーツに迫ります。
全国的にも最古級の三次市下本谷遺跡のある広島県に、いつごろどんな人がやって来たのか興味は尽くせません。皆さんぜひご参加ください。
■文化財講座第6回
平成19年11月10日(土)開催
「日本旧石器文化の現状と課題-鈴木遺跡と下本谷遺跡から-」
講師:國學院大學栃木短期大学(栃木県) 学芸員 戸田正勝さん
●広島県立歴史民俗資料館案内チラシより
日本列島の旧石器時代研究は、火山灰の研究が盛んな関東地方で最も進んでいます。この講演会では、南関東の中心的な遺跡である鈴木遺跡の調査と報告を担当し、関東地域の旧石器文化の成立を研究されておられる戸田先生に、日本の旧石器研究の現状と課題をご講演いただきます。
また関東地域の際古希の石器群と比べると、下本谷遺跡の石器がどのような文化に属するのか、などについてもお話いただきます。
三次と広島県の歴史の始まりについてのお話がうかがえますので、皆さんぜひご参加ください。
なお、上記2回の講演に関しての会場・参加費等の詳細は下記をご参照ください。
開催時間:午後2時~4時
会場:広島県立歴史民俗資料館 研修室
申込方法:当日受付
参加費:200円(資料代)
※お問合せは広島県立歴史民俗資料館にお願いします。
〒729-6216 広島県三次市小田幸町122
℡0824-66-2881