2008年7月14日月曜日
れきみんで芸術を楽しむ~三次・県歴民「広島の工芸展」~
といっても、考古や歴史の話題ではないですよ!
なんと、れきみんで芸術の展示会が開催されています!!
しかも、展示を担当しているのは当研究会代表の三枝健二主任学芸員です。
展示会のタイトルは『広島の工芸』展。広島県内を中心に活躍しておられる現代工芸作家の作品が一同に介しています。陶芸・漆工・人形・七宝など様々なジャンルから構成されている今回の展示会。
私自身この展示会を見て、卓越した技に感嘆するとともに、そればかりではなく、作家たちの作品にかける一方ならぬ心意気というものを感じ、胸を熱くしました。
自然豊かなみよし風土記の丘と落ち着いた雰囲気の県立歴史民俗資料館。そんな佇まいの中で、美術館とは一味違う『広島の工芸』展に足を運んでみてはいかがでしょうか?
2008年2月5日火曜日
れきみん情報です。
毎度おなじみの三旧研ブログ管理人です。
さてさて,先日の中国新聞をご覧いただきましたでしょうか?
当研究会代表の三枝健二氏が登場しました。ナイフ形石器のスポット展紹介の記事で,デカデカと写真が掲載されていますよ。
「ナイフ形で知る後期石器時代」『中国新聞』2008年2月4日
昨年秋の特別企画展からさらに掘り下げたナイフ形石器の世界。どうぞ皆様,ぜひ歴民へお越しください。
ところで,管理人情報。
先日,宮崎県都城市と鹿児島県方面に遊びに行ってまいりました。旧石器を見る時間は残念ながらなかったのですが,鹿児島県国分市の上野原縄文の森に行ったりしてきました。
鹿児島県に来たのは,初めてだったのですが,九州山地の起伏の激しさ,霧島岳の迫力に圧倒されましたよ。鹿児島の縄文文化も不思議。方形のプランなのにそれを覆う上屋は円形の竪穴住居だったり,縄文時代なのに壺形の土器が存在したり・・・
一泊二日の強行軍でしたが,それなりに楽しむことができました。最後には,なんと桜島の噴火のおまけつきで。
2008年1月4日金曜日
展示会情報
今回お伝えする展示会情報はこちら↓↓↓
広島県立歴史民俗資料館(広島県立みよし風土記の丘内)
平成19年度スポット展『ナイフ形石器の謎』
(以下、チラシより転載)
ナイフ形石器は日本列島の後期旧石器時代を代表する石器で、この変化を目安に時代が区分されています。
このスポット展では、三次盆地をはじめとした県内出土のナイフ形石器をもとに変遷を辿り、国内最古旧と考えられる下本谷遺跡を位置づけるとともに、石器としての機能なども紹介します。
日時:平成20年1月18日(金)~3月30日(日)
会場:広島県立歴史民俗資料館 常設展示室
主な展示資料:下本谷遺跡,宮風呂遺跡,松ヶ迫A 地点遺跡,酒屋高塚古墳,塩野裏遺跡,徳市遺跡,大原2号遺跡,冠遺跡群,樽床遺跡群,苅屋形遺跡B地点などから出土したナイフ形石器類など20数点。
展示解説会:1月20日,2月3・17日,3月2日(日)
入館料:常設展の料金でご覧いただけます。
問合せ先:広島県立歴史民俗資料館 学芸課
〒729-6216 三次市小田幸町122 ℡0824-66-2881
2007年10月28日日曜日
県立歴史民俗資料館・「旧石器展」を見て
ナウマンゾウを目当てに訪れた子供たちが、古い昔の道具として石器を見つめる。
「お母さん、こんなんを使っとたん?」とそっと尋ねている。
剥離面とも型式とも無縁に、素直な真剣な眼差しに感動すら覚える。
いつかこの展示がどんなに凄いものだったか、と理解してくれるだろうか。
これは今、旧石器を研究するあなた方や学ぼうとしている私達に対する質問でもある。
この展示を中国山地の麓で物珍しい化石と旧石器を並べてあるだけと考えているなら、是非とも足を運んでいただきたい。
研究者には疑問と意見を、学徒には大き門戸があることを投げ掛けている。
2007年10月8日月曜日
『下本谷遺跡の基礎的研究』好評発売中!!
当研究会が編集・発行した『下本谷遺跡の基礎的研究』は、好評発売中です。
広島県立歴史民俗資料館の特別企画展「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」にも今回の報告書内でとりあげたナイフ形石器等、日本列島における旧石器時代の歴史を再考させるような資料が掲載されております。
旧石器時代を研究しておられる研究者の方や、歴史ファン、地元三次・庄原市民のみなさま方などなど・・・。ぜひこの機にご購入していただけましたら幸いです。
なお、限定部数で印刷しておりますので数には限りがあります。お早目のご購入をあわせてお勧めいたします。
ちなみにご購入方法の詳細につきましてはこちらをご覧ください。
→→→『下本谷遺跡の基礎的研究』刊行のご案内(2007年8月13日当研究会ブログ記事より)
2007年10月7日日曜日
「最古の狩人を求めて」展 新聞記事に載る
なお、それぞれの新聞社のHP内にも掲載されておりますので、ぜひご覧ください。
しかし、ナウマンゾウの骨格標本は、迫力ありますねぇ~!!
2007年10月6日付 中国新聞より(HP地域ニュース内)
→「三次の旧石器文化展始まる」
2007年10月6日付 毎日新聞広島版より(HPより)
→特別企画展:「最古の狩人を求めて」 三次・県立歴史民俗資料館で開幕 /広島
2007年10月5日金曜日
いよいよ今日オープン!!!!!「最古の狩人を求めて」展
広島県立歴史民俗資料館にて開催される特別企画展「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」がオープンします。
日本の旧石器時代の見方が変わるかもしれない....
みなさん、ぜひぜひ一度ご来館ください。
入館料
一般:500円(400円) 高校生・大学生:380円(300円) 小学生・中学生250円(200円)
※( )内は20名以上の団体 常設展も見学可能 (11月3日は入館無料です)
開館時間 午前9時から午後5時(ただし 入館は午後4時30分まで)
休館日 月曜日(ただし、10月8日は開館します)
2007年10月4日木曜日
広島県立歴史民俗資料館・特別企画展のお知らせ~その2~
さてさて、連日お送りしております広島県立歴史民俗資料館特別企画展「最古の狩人を求めてー中国山地と三次の旧石器文化ー」ですが、いよいよ明日の開催に迫りました。
そこで今回は、主に展示される資料についてご紹介したいと思います。
第1章 人類の発達と旧石器文化
人類複顔模型 広島県立歴史博物館蔵
猿人~新人頭骨化石(複製) 鮮新世~更新世 広島県立歴史博物館蔵
オルドヴァイ文化の石器 前期旧石器時代 広島大学考古学研究室・広島県立歴史博物館蔵
アシュール文化の石器 前期旧石器時代 広島県立歴史博物館蔵
周口店の石器(複製) 前期旧石器時代 明治大学博物館蔵
ムスティエ文化の石器 中期旧石器時代 広島県立歴史博物館蔵
丁村の石器 中期旧石器時代 野尻湖ナウマン象博物館蔵
石壮里の石器(複製) 中期旧石器時代 明治大学博物館蔵
県内の後期旧石器 後期旧石器時代 個人蔵
第2章 氷河期の動物と石の道具
ナウマンゾウ全身骨格(複製) 更新世 三重県立博物館蔵
ナウマンゾウ下顎骨化石 更新世 広島県立歴史博物館蔵
ナウマンゾウ・トウヨウゾウ・ニホンムカシジカ化石類 更新世 倉敷市立自然史博物館蔵
県内の旧石器類 後期旧石器時代 広島県教育委員会・北広島町教育委員会・個人蔵
第3章 日本の旧石器文化
史跡岩宿遺跡出土の石器類 後期旧石器時代 明治大学博物館蔵(重要文化財)
鈴木遺跡の石器類 後期旧石器時代 小平市教育委員会蔵
仲町遺跡出土の石器類 後期旧石器時代 信濃町教育委員会蔵
竹佐仲原遺跡出土の石器類 ~後期旧石器時代 長野県埋蔵文化財センター
立が鼻遺跡出土の石器類(複製) ~後期旧石器時代 野尻湖ナウマンゾウ博物館蔵
宮田山遺跡の石器類 後期旧石器時代 個人蔵
井島遺跡出土の石器類 後期旧石器時代 岡山理科大学蔵
瀬戸内海沿岸地域の石器 後期旧石器時代 当館・個人蔵
翠鳥園遺跡出土の石器類と石器群剥取り模型 後期旧石器時代 羽曳野市教育委員会蔵
第4章 中国山地と三次の旧石器文化
下本谷遺跡出土の石器・礫 後期旧石器時代 三次市教育委員会・広島県教育委員会蔵
原田遺跡礫群剥取り 後期旧石器時代 島根県教育庁埋蔵文化財調査センター蔵
野原遺跡群風早A地点出土の石器 後期旧石器時代 岡山県古代吉備文化財センター蔵
恩原2遺跡出土の石器 後期旧石器時代 岡山大学考古学研究室蔵
戸谷遺跡出土の石器 後期旧石器時代 岡山理科大学蔵
小林河原遺跡出土の石器 後期旧石器時代 岡山理科大学蔵
県内(備後地域)の石器など 後期旧石器時代 広島県教育委員会蔵ほか
県内(安芸地域)の石器 後期旧石器時代 広島県教育委員会蔵ほか
おわりに
綾羅木遺跡の石器 下関市立考古博物館蔵
世羅町風呂元の偽石器 個人蔵
さて、非常に中身の濃い展示会であることが、これらの展示資料からも伺えますね。このほかにも多くの資料が展示されるようです。なお、期間中に展示替えを行う場合もあるとのことです。
ところで、ここ広島県三次市は、毎年この時期になると早朝から深い霧に包まれ雲海の街として知られています。そんな霧が晴れるが如く、三次の、いや日本の旧石器文化が解き明かされるかもしれない。
皆さんどうぞ、歴史の証人となるべくこの展示会に足をお運びください。
2007年10月2日火曜日
広島県立歴史民俗資料館・特別企画展のおしらせ~その1~
三次旧石器文化研究会よりお知らせします。
このブログ内でもすでにご案内しておりますように、広島県立歴史民俗資料館では、
特別企画展『最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-』
がいよいよ今週10月5日金曜日より開催されます。
そこで、この展示会を応援する当研究会のプロジェクト第2弾としまして、今回は、展示の内容についてご案内してみたいと思います。
【展示構成】
この展示会では、旧石器時代における人類の発展過程や、日本における旧石器時代の文化、そして、中国山地と三次の旧石器文化について、大きく4つの「章」に分けて紹介するという構成になっています。ちなみに下記文章はについては、同展示会のチラシより転載させていただきました。
●第1章 人類の発達と旧石器文化
猿人から新人に至る人類の発展を、複顔模型や頭骨化石(複製)と、前期旧石器・中期旧石器・後期旧石器などの石器から段階ごとに展示します。
●第2章 氷河期の動物と石の道具
旧石器時代の狩の対象であったナウマン像の全身骨格(複製)やニホンムカシジカなどの動物化石類と、当時の代表的な石器であるナイフ形石器や槍先形尖頭器・彫刻刀形石器などを紹介します。
●第3章 日本の旧石器文化
日本国内で初めて旧石器文化の存在が確認された史跡岩宿遺跡の石器(国重要文化財)をはじ め、南関東の石器の変遷や、国内最古級とも考えられる関東・中部地方の石器などと、瀬戸内海の 沿岸地域で発達した石器や変遷も紹介します。
●第4章 中国山地と三次の旧石器文化
発掘調査によって国内最古級と報道された下本谷遺跡を中心に、中国山地の代表的な旧石器時 代遺跡の石器を紹介します。また、三次~庄原地域の旧石器類をはじめ、安芸地域と備後地域に分 けて県内の主な旧石器類を展示します。
といった塩梅に大変中身の濃い内容であり、われわれ日本列島に住む人間たちのルーツを垣間見ることの出来る展示会となるのではないかと、わくわくしております。
特に最後の第4章では、われわれ三次旧石器文化研究会も関わった下本谷遺跡についても大きく取り上げられるようです。
次回は主に展示される展示物についてご紹介したいと考えております。
2007年9月27日木曜日
広島県立歴史民俗資料館・特別企画展のおしらせ~プロローグ~
今後当研究会としても、この展示会を影ながらではありますが、応援すべくこのブログ内にて、情報の提供を行っていく計画です。
2007年8月11日土曜日
広島県三次市にて旧石器展開催予定!!
広島県三次市小田幸町にある広島県立歴史民俗資料館(広島県立みよし風土記の丘)では、
平成19年10月5日(金)~11月18日(日)まで
平成19年度特別企画展
「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」
が開催されます。
三次盆地には,中国地方最古で全国的にも最古級と位置づけられている下本谷遺跡があります。これに関しては、当研究会でも『下本谷遺跡の基礎的研究』として最新資料を報告したところです。
今回の展示会では,この下本谷遺跡の出土遺物を中心として,群馬県岩宿遺跡や長野県竹佐中原遺跡・大阪府翠鳥園遺跡など全国の主な旧跡時代の資料を集め,中国山地と三次の旧石器文化のルーツを考えるそうです。
また,同時に100万年以上前のアフリカの前期旧石器(実物)や,化石人類の頭骨・ナウマン象全身骨格標本(複製)をはじめ,瀬戸内海から見つかったナウマン象や鹿類の化石なども展示し,当時の狩猟のようすなども紹介するとのこと。
旧石器時代ファンのみならず、わが国でも最古級と位置づけられる下本谷遺跡など,今回の展示会は非常に楽しみですね☆
当研究会のこのブログでも、逐次情報を発信してまいりますのでご覧ください。
◎展示期間
平成19年10月5日(金)~11月18日(日)
◎展示会場
広島県立歴史民俗資料館 企画展示室
◎関連行事
◆記念講演会①
日時:平成19年10月13日(土)14:00~16:00
演題:「人類の起源と日本人のルーツ」
講師:土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム 館長 松下孝幸氏
◆記念講演会②
日時:平成19年11月10日(土)14:00~16:00
演題:「日本旧石器文化の現状と課題-鈴木遺跡と下本谷遺跡から-」
講師:國學院大學栃木短期大学 学芸員 戸田正勝氏
◆体験教室
日時:平成19年10月20日(土)10:00~12:00
「打製石器をつくろう」
◆展示解説会平成19年10月7・21日,11月11・18日(日)13:00~14:00
解説:広島県立歴史民俗資料館 主任学芸員 三枝健二氏
◎入館料
一 般 500円(400円)
高校・大学生 380円(300円)
小・中学生 250円(200円)
※( )内は20名以上の団体
11月3日は無料
ひろしま教育ウィーク(11月1日~7日)期間中は,小・中・高校生は無料