2008年11月18日火曜日

「壊されていく遺跡についての感想」(会員投稿)

 今回は、三旧研会員からの投稿をご紹介します。非常に率直な意見だと思います。みなさんも、この文章をお読み頂き、是非埋蔵文化財の保護にまつわる問題について考えてみていただきたいと思います。


 旧石器の好きな皆さん、考古の好きな皆さん、遺跡が次々と壊されていっています。
 我町、三次市・庄原市では、現在、中国横断自動車道尾道・松江線の建設に伴い、遺跡の発掘調査が行なわれています。

 当然ではありますが、調査後はすぐに跡形も無く道路になるわけです。

 私、全くの素人ではありますが古墳などの遺跡はとても大事に思っています。でも今は、次々と消えていっています。とても残念です。

 中でも、宮の本24号墳は、とても見事な美しい円墳でした。
 直径30m、全体の葺石、頂部の埋葬施設、テラスにはぐるりと円筒埴輪列。
 
 復元せずにこんなに生々しい姿を見たのは初めてでした。しかし、こんなに美しく素晴らしい古墳も、壊され、工事は進んでいきます。

 道路は上を通るとか、下を通るとか、横を通るとか、出来ないものなのでしょうか?

 これらの遺跡は、壊してしまったら、再び元には戻らないのです。
 
 どうか残すことも考えてほしいのです。本当は何も触れること無く、そのまま静かに眠っていてもらうのが一番良いのですが・・・・・。

 特に古墳はお墓なのですから。(K)

2008年11月16日日曜日

三枝代表、口和で足踏脱穀機を語る(講演会のお知らせ)

前回は、旧石器時代の講演会についてお知らせいたしました。
続いて、お知らせするのは、三枝代表が展開するもうひとつの研究テーマ「足踏脱穀機(あしぶみだっこくき)」についての講演会情報です。


口和を語る郷土史講座1
『足踏脱穀機の歴史と口和町』
講師:広島県立歴史民俗資料館主任学芸員 三枝健二
日時:平成20年11月29日(土)13時30分~15時
場所:庄原市口和郷土資料館ロビー(地図)

2008年11月15日土曜日

三枝代表、三次盆地の旧石器文化を語る(講演会のお知らせ)

みなさん。こんにちわ。いかがお過ごしでしょうか?
私、管理人における今年の秋は、劇的な生活様式の変化に対応しきれず、少々グロッキーな状況に・・・(笑)。
風邪など引きやすい季節です。みなさまくれぐれもお気をつけください。

さて、今月から来月にかけて当研究会代表の三枝健二氏による講演会が各地で行なわれます。
今回は、その中から、来月12月に開催される歴風トークの情報をお届けいたします。

歴風トークとは、三次市にある広島県立歴史民俗資料館(みよし風土記の丘内)で実施されている学芸員や若手の研究者等による講演会です。しかし、一方的にお話を聞くだけではなく、疑問や意見などを比較的自由に投げかけあうことのできる企画となっています。

三枝代表は、その平成20年度歴風トークの第1回を担当します。
タイトルは、『三次盆地における後期旧石器時代初頭の石器文化について』です。

いったいどのようなお話になるのか。楽しみです。
「特に三次・庄原といった地元の皆さんにお聞きいただきたい。」と三枝代表。

ナウマン象がいた時代、この地域はどのような状況だったのでしょうか?
きっと、さまざまな疑問も浮かぶのではないかと思います。

そんな疑問を是非、参加して三枝さんにぶつけてみましょう(笑)
そしてみんなで旧石器時代の歴史解明にチャレンジしてみましょう。

平成20年度歴風トーク
第1回『三次盆地における後期旧石器時代初頭の石器文化について』
講師:三枝健二(広島県立歴史民俗資料館主任学芸員)
開催日時:平成20年12月14日(日)午後2時から4時
会場:広島県立歴史民俗資料館 研修室
対象:高校生以上(定員20名)
受講料:無料
問合せ:広島県立歴史民俗資料館(℡0824-66-2881)