2016年10月29日土曜日

三枝氏講演会リポート

三旧研ブログをご覧のみなさま、こんにちは。いつもご覧いただき有難うございます。
さて、今回は、去る9月、三次地方史研究会9月例会として開催された、当研究会代表の三枝健二氏講演会『日本の旧石器文化と三次(上)-下本谷遺跡の歴史的意義-』の聴講レポートをお届けいたします。
という訳で、当研究会会員のMさんに早速その感想についてレポートして頂きます。



ひさしぶりに考古学講座を堪能した喜びを、どうお伝えすれば良いか考えている間に時が過ぎてしまいました。でも旧石器時代の何万年という単位に比べれば、まだまだ許される範囲としていただきたいです。

ある高齢の参加者のおじさまに、「わしがナウマン象捕まえてきてやるから、あんたぁ、あの変な形の下本谷の石器で切れるかどうかやってみぃや」と真面目な顔で言われました。

三枝氏の積み重ねてきた研究とその姿勢、今回の下本谷出土石器の考察位置づけに感涙した私ですが、このおじさまの言葉に一層感動しました。
笑い話ではありません。
初めて旧石器の話を聞いた人に、まずは下本谷を伝えることができたのです。

勿論、ナウマン象は絶滅したことや、実験考古学等々つい語ってみましたが、私には『下本谷の変な石器』の言葉を覆すことが出来ませんでした。
次回の講座をお楽しみに、ということになっています。

はい、私も楽しみです!



レポートありがとうございました!
旧石器研究の奥深さと久々に三次で聴く本格的な考古学講演会への感動がひしひし伝わってくるレポートでした。三旧研会員のみなさま、当日の講演会感想でも結構ですし、そのほか遺跡探訪記や博物館めぐりの感想、研究レポート、日々感じることなど。もし有りましたらブログ管理人まで、是非ご連絡ください。