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2007年11月4日日曜日

ナウマンゾウも駅伝に参加?!

 今日の三次地方は、とっても気持ちのよい秋晴れでしたねぇ。いやはや、洗濯日和でした。  
 本日、三次市内では、高校駅伝の大会が行われ
ましたね。どこが勝ったのでしょうか? よく知らないんですが...。


 さて、そんな、白熱する駅伝大会の前に、みよし風土記の丘では、ナウマンゾウが歩くとの情報がありました。
 昨日、このブログでもご案内したところですが、私、ほんとにナウマンゾウが歩くのかどうか?疑問に思いまして、、、取材がてら、みよし風土記の丘を訪れてみました。”つどいの家”脇のモミジがすっかりいい色合いになっていました。




 さあ、行ってみると、確かに歩いていましたよ。
 子どもたちの手によって、ナウマンゾウの足跡が描かれていたのです。
 写真にあるように、ダンボールをくりぬいた枠をナウマンゾウの足跡と見立てて、チョークで描いていました。




 会場となったのは、風土記の丘の駐車場から階段を登りきった所から、歴史民俗資料館の入り口までの約60m(くらいでしょうか)。その道を足跡が埋め尽くし、資料館に入っていくという設定のようでした。きちんとナウマンゾウの歩幅も計算し、再現してありましたよ。
 

 

 訪れてみての感想ですが、微笑ましかったのは、子どもと大人が入り混じり、生き生きしながら足跡を描いている様子でした。くわえて、子どもの発想って面白いなぁって思いました。
 自分の足跡を書く子が現れて、次々と他のみんなも書き始めました。最初は、みんな飽きてきちゃったのかなぁって軽く思ってたんですが、実は、これが、すでに書きあがっていたナウマンゾウの足跡とのいい比較になっているんです。
 かつ、遠めに眺めると中々アートな感じになっていて、感動しました。

 ところで最近は、チョークなんかで道路に落書きするなんてことあるんですかねぇ。まっ、落書きすることはいいことではありませんし、助長しようなんて気もありませんが、「アスファルト」という大きく広いキャンバスを手に入れた子どもたちの姿は、とっても生き生きしていたように見えました。

 ここから、未来の考古学者、あるいは画家が誕生するかも!?ですね。

 さて、なんでも、特別企画展「最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-」に展示されているナウマンゾウ。きょうは、このまま駅伝に参加したとかしないとか(笑)
 資料館の閉館とともに動き出し、夜な夜な資料館内や風土記の丘の中で遊んでいるとかいないとか?!(笑)
 
 

  

2007年11月3日土曜日

ナウマンゾウ歩く?!歩く??!!

 広島県地方は穏やかな秋晴れが続きますが、皆様のお住まいの地域はいかがでしょうか?
 さて、またまたお知らせを。
 みよし風土記の丘では、明日11月4日
 
 なんと!!ナウマンゾウが歩きます!!!


 って実は、ナウマンゾウの足跡を風土記の丘の道路に書いてみます。

 ナウマンゾウの足の大きさってどれくらいなんでしょう?
 ナウマンゾウの足の歩幅はどのくらいだったんでしょうか?

 そんなお話をしながら、実際に歩いたであろう様子を足跡を書いてみながら再現してみようという友の会の企画のようです。
 
 明日の午前中開催されるようです。天気もよいようですので、シートとお弁当持参で一日お越しになるのもよいのではないでしょうか。

 ちなみに午後からは375号線を舞台に高校駅伝が開催されます。
 あすは、朝から一日風土記の丘でお絵かきや展示会の見学、古墳の散策、駅伝の応援などでお過ごしになってはいかがでしょう。
 レストラン「ラ・コリーヌ」もありますしね。

2007年10月25日木曜日

旧石器時代遺跡・現地見学会情報

 三次をはじめとして、県内あるいは各地域では、10月20日に三次市向江田町の宮の本古墳群で開催された現地見学会の興奮がまだ冷めやらないようです。
 そんな中、次はいよいよ2つの旧石器時代遺跡の現地見学会が開催されます。
 
 その遺跡の名は...

  和知白鳥遺跡   そして   段遺跡

  いずれも昨年度発掘調査が行われましたが、旧石器が発見されたため調査が今年度まで延長されたようです。

  開催日は、10月27日(土)午前中に段遺跡、午後から和知白鳥遺跡の見学という、ダブルヘッダーで行われるという、コチラも珍しい形式の現地見学会だと思います。

  詳しくはコチラをクリックしてください。
  →財団法人広島県教育事業団埋蔵文化財調査室のホームページへ
    
 
  三次市内での旧石器時代遺跡の本格的な発掘調査は久しぶりのことで、めったに見れるものではありませんので、この機にぜひ見学に訪れてはいかがでしょうか?
  
  その足で、みよし風土記の丘・県立歴史民俗資料館での特別企画展「最古の狩人を求めて -中国山地と三次の旧石器文化-」展をご覧になれば、さらに理解が深まり、充実した一日をお過ごしになることが出来るのではないかと思います。

  ちなみに私は、みよし風土記の丘での『三次市内旧石器時代遺跡探訪会』に参加しつつ、この見学会にも伺うということになっています。
  当研究会代表の三枝健二も来るかも!?

  そうそう、ところで風土記の丘といえば。

  なんでも、みよし風土記の丘・県立歴史民俗資料館では、11月4日に・・・・・・・・・・・・

  ナウマンゾウが歩くらしいですよ!
  

2007年10月4日木曜日

広島県立歴史民俗資料館・特別企画展のお知らせ~その2~

「展示資料がおもしろい」

 さてさて、連日お送りしております広島県立歴史民俗資料館特別企画展「最古の狩人を求めてー中国山地と三次の旧石器文化ー」ですが、いよいよ明日の開催に迫りました。
 そこで今回は、主に展示される資料についてご紹介したいと思います。

第1章 人類の発達と旧石器文化
人類複顔模型                        広島県立歴史博物館蔵
猿人~新人頭骨化石(複製)  鮮新世~更新世   
広島県立歴史博物館蔵
オルドヴァイ文化の石器     前期旧石器時代   広島大学考古学研究室・広島県立歴史博物館蔵
アシュール文化の石器     
前期旧石器時代   広島県立歴史博物館蔵
周口店の石器(複製)       前期旧石器時代   明治大学博物館蔵
ムスティエ文化の石器      中期旧石器時代   広島県立歴史博物館蔵
丁村の石器             中期旧石器時代   野尻湖ナウマン象博物館蔵
石壮里の石器(複製)       中期旧石器時代   明治大学博物館蔵
県内の後期旧石器        後期旧石器時代   個人蔵

第2章 氷河期の動物と石の道具
ナウマンゾウ全身骨格(複製) 更新世 三重県立博物館蔵
ナウマンゾウ下顎骨化石    更新世 広島県立歴史博物館蔵
ナウマンゾウ・トウヨウゾウ・ニホンムカシジカ化石類  更新世 倉敷市立自然史博物館蔵
県内の旧石器類        後期旧石器時代   広島県教育委員会・北広島町教育委員会・個人蔵

第3章 日本の旧石器文化
史跡岩宿遺跡出土の石器類  後期旧石器時代  明治大学博物館蔵(重要文化財)
鈴木遺跡の石器類        後期旧石器時代  小平市教育委員会蔵
仲町遺跡出土の石器類     後期旧石器時代  信濃町教育委員会蔵
竹佐仲原遺跡出土の石器類  ~後期旧石器時代 長野県埋蔵文化財センター
立が鼻遺跡出土の石器類(複製) 
~後期旧石器時代  野尻湖ナウマンゾウ博物館蔵
宮田山遺跡の石器類       後期旧石器時代  個人蔵
井島遺跡出土の石器類     後期旧石器時代  岡山理科大学蔵
瀬戸内海沿岸地域の石器   後期旧石器時代   当館・個人蔵
翠鳥園遺跡出土の石器類と石器群剥取り模型  後期旧石器時代  羽曳野市教育委員会蔵

第4章 中国山地と三次の旧石器文化
下本谷遺跡出土の石器・礫  後期旧石器時代  三次市教育委員会・広島県教育委員会蔵
原田遺跡礫群剥取り      
後期旧石器時代  島根県教育庁埋蔵文化財調査センター蔵
野原遺跡群風早A地点出土の石器  後期旧石器時代  岡山県古代吉備文化財センター蔵
恩原2遺跡出土の石器  後期旧石器時代  岡山大学考古学研究室蔵
戸谷遺跡出土の石器  後期旧石器時代  岡山理科大学蔵
小林河原遺跡出土の石器  後期旧石器時代  岡山理科大学蔵
県内(備後地域)の石器など  後期旧石器時代 広島県教育委員会蔵ほか
県内(安芸地域)の石器  後期旧石器時代 広島県教育委員会蔵ほか

おわりに
綾羅木遺跡の石器  下関市立考古博物館蔵
世羅町風呂元の偽石器  個人蔵


 
 さて、非常に中身の濃い展示会であることが、これらの展示資料からも伺えますね。このほかにも多くの資料が展示されるようです。なお、期間中に展示替えを行う場合もあるとのことです。

 ところで、ここ広島県三次市は、毎年この時期になると早朝から深い霧に包まれ雲海の街として知られています。そんな霧が晴れるが如く、三次の、いや日本の旧石器文化が解き明かされるかもしれない。
 皆さんどうぞ、歴史の証人となるべくこの展示会に足をお運びください。

2007年10月2日火曜日

広島県立歴史民俗資料館・特別企画展のおしらせ~その1~

 「今、旧石器がおもしろい」
 
 三次旧石器文化研究会よりお知らせします。
 
 このブログ内でもすでにご案内しておりますように、広島県立歴史民俗資料館では、
 特別企画展『最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-』
 がいよいよ今週
10月5日金曜日より開催されます。
 
 そこで、この展示会を応援する当研究会のプロジェクト第2弾としまして、今回は、展示の内容についてご案内してみたいと思います。
 
 【展示構成】 
 この展示会では、旧石器時代における人類の発展過程や、日本における旧石器時代の文化、そして、中国山地と三次の旧石器文化について
、大きく4つの「章」に分けて紹介するという構成になっています。ちなみに下記文章はについては、同展示会のチラシより転載させていただきました。

  
 ●第1章 人類の発達と旧石器文化
  
猿人から新人に至る人類の発展を、複顔模型や頭骨化石(複製)と、前期旧石器・中期旧石器・後期旧石器などの石器から段階ごとに展示します。

 ●第2章 氷河期の動物と石の道具
  
旧石器時代の狩の対象であったナウマン像の全身骨格(複製)やニホンムカシジカなどの動物化石類と、当時の代表的な石器であるナイフ形石器や槍先形尖頭器・彫刻刀形石器などを紹介します。

 
●第3章 日本の旧石器文化
  
日本国内で初めて旧石器文化の存在が確認された史跡岩宿遺跡の石器(国重要文化財)をはじ め、南関東の石器の変遷や、国内最古級とも考えられる関東・中部地方の石器などと、瀬戸内海の 沿岸地域で発達した石器や変遷も紹介します。

 
●第4章 中国山地と三次の旧石器文化
  
発掘調査によって国内最古級と報道された下本谷遺跡を中心に、中国山地の代表的な旧石器時 代遺跡の石器を紹介します。また、三次~庄原地域の旧石器類をはじめ、安芸地域と備後地域に分 けて県内の主な旧石器類を展示します。

 といった塩梅に大変中身の濃い内容であり、われわれ日本列島に住む人間たちのルーツを垣間見ることの出来る展示会となるのではないかと、わくわくしております。
 特に最後の第4章では、われわれ三次旧石器文化研究会も関わった下本谷遺跡についても大きく取り上げられるようです。
 
 次回は主に展示される展示物についてご紹介したいと考えております。

2007年8月11日土曜日

広島県三次市にて旧石器展開催予定!!

 旧石器時代の展示会のお知らせです。
 広島県三次市小田幸町にある広島県立歴史民俗資料館(広島県立みよし風土記の丘)では、


 平成19年10月5日(金)~11月18日(日)
まで

 平成19年度特別企画展
 最古の狩人を求めて-中国山地と三次の旧石器文化-

 が開催されます。

 三次盆地には,中国地方最古で全国的にも最古級と位置づけられている下本谷遺跡があります。これに関しては、当研究会でも『下本谷遺跡の基礎的研究』として最新資料を報告したところです。
 今回の展示会では,この下本谷遺跡の出土遺物を中心として,群馬県岩宿遺跡や長野県竹佐中原遺跡・大阪府翠鳥園遺跡など全国の主な旧跡時代の資料を集め,中国山地と三次の旧石器文化のルーツを考えるそうです。
 また,同時に100万年以上前のアフリカの前期旧石器(実物)や,化石人類の頭骨・ナウマン象全身骨格標本(複製)をはじめ,瀬戸内海から見つかったナウマン象や鹿類の化石なども展示し,当時の狩猟のようすなども紹介するとのこと。
 
 旧石器時代ファンのみならず、わが国でも最古級と位置づけられる下本谷遺跡など,今回の展示会は非常に楽しみですね☆

 当研究会のこのブログでも、逐次情報を発信してまいりますのでご覧ください。

展示期間
平成19年10月5日(金)~11月18日(日)

展示会場
広島県立歴史民俗資料館 企画展示

関連行事
 ◆記念講演会① 
  日時:平成19年10月13日(土)14:00~16:00
  演題:「人類の起源と日本人のルーツ」 
  講師:土井ヶ浜遺跡・人類学ミュージアム 館長 松下孝幸氏 
  
 ◆記念講演会②
  日時:平成19年11月10日(土)14:00~16:00
  演題:「日本旧石器文化の現状と課題-鈴木遺跡と下本谷遺跡から-」 
  講師:國學院大學栃木短期大学 学芸員 戸田正勝氏

 ◆体験教室
  日時:平成19年10月20日(土)10:00~12:00
  「打製石器をつくろう」

 ◆展示解説会平成19年10月7・21日,11月11・18日(日)13:00~14:00 
  解説:広島県立歴史民俗資料館 主任学芸員 三枝健二氏

入館料
一     般 500円(400円)
高校・大学生 380円(300円)
小・中学生  250円(200円)
※( )内は20名以上の団体
11月3日は無料
ひろしま教育ウィーク(11月1日~7日)期間中は,小・中・高校生は無料